【メキシコ・メキシコシティ】屋台タコスは“国民の主食”!路上で味わう本物のメキシコ

メキシコ料理といえば、誰もが思い浮かべる「タコス」。
でも、本場・メキシコシティで食べるタコスは、日本でよく見る“ハードシェル”とはまったくの別物。
ふわっと柔らかいトルティーヤに、ジューシーな肉やサルサがのったその一口は、まさにメキシコの“日常のごちそう”。
そしてそのタコス、本当に美味しいのは、レストランではなく、屋台にあります。
【屋台タコスの魅力】うまさ・安さ・早さの三拍子
メキシコシティの街角には、タコスを売る屋台がびっしり。
青いタープの下に鉄板と食材が並び、次々と焼かれる肉の香ばしい匂いが通行人を誘います。立ち止まった人が5秒後には食べている――そんなスピード感も屋台ならではです。
価格も良心的で、1タコス10〜20ペソ(約80〜160円)ほど。ローカルたちは1軒で2〜3個、ハシゴするのが当たり前。旅人もつい真似したくなるスタイルです。
【注文のしかた】「まずは1個」がメキシコ流
初心者でも安心。屋台では注文もとてもシンプルです。
- メニューを見て、「Uno de ~(~を1つ)」と言うだけ。
例:「Uno de pastor(ウノ・デ・パストール)」=パストール(豚肉)を1つください - トルティーヤの上に肉をのせたベースが出てくる
- カウンター横に並ぶ「サルサ・ライム・玉ねぎ・パクチー」などはセルフでトッピング!
この自由度とカスタマイズ感が、タコスを“食文化”として根づかせている理由のひとつかもしれません。
【必食!おすすめ屋台タコスメニュー】
屋台では部位ごとに専門性が高く、どの肉を選ぶかがタコス体験を左右します。人気なのは以下の3種。
- タコス・アル・パストール(Tacos al Pastor)
パイナップルの甘味と豚肉の旨味が絶妙!ドネルケバブのような回転焼き肉を削いでのせる大定番。 - タコス・デ・カベサ(Cabeza)
牛のほほ肉・舌などを柔らかく煮込んだ部位系タコス。見た目に驚くけれど、トロトロで美味。 - タコス・デ・カルネ・アサダ(Carne Asada)
グリルビーフの王道系。シンプルだからこそ、肉の味がダイレクトに楽しめます。
サルサは赤(辛め)と緑(マイルド)があるので、味見してからかけましょう。
【屋台で気をつけたいこと】
屋台タコスは安全性の面でも比較的安心ですが、以下の点に気をつけるとより快適です。
- 人が集まっている店=信頼の証(地元民が食べてる屋台は◎)
- 火が通った具材を選ぶと安心(生系は旅慣れた人向け)
- ライムをかけると殺菌効果+風味アップ!
- ウェットティッシュがあると便利(手食が基本スタイルです)
おわりに:タコスは屋台で食べてこそ“本場”
メキシコシティの屋台で食べるタコスは、単なる軽食ではなく、その土地のアイデンティティ。
並ぶ人の表情、香るスパイス、忙しそうに動く店主の手つき――
そのすべてが一体となって、ひとくちの中にメキシコが詰まっています。
ガイドブックに載っていない屋台こそ、旅のハイライトになるかもしれません。
メキシコに行ったら、ぜひ勇気を出して“青いタープの下”に立ち寄ってみてください。