台湾の夜を語るとき、必ず登場するのが夜市（イエシー）。中でも台北最大規模を誇る「士林夜市（Shilin Night Market）」は、地元民にも観光客にも愛される“食のテーマパーク”です。

夕方から深夜まで営業し、歩くたびに香ばしい匂いや活気ある声が飛び込んでくるこの場所は、まさに五感で味わう屋台の世界。今回は、そんな士林夜市の魅力を現地目線でたっぷりとご紹介します。

【屋台グルメ天国】何を食べてもハズレなし！

士林夜市に来たらまずは「食べ歩き」が基本。
屋台の数は100軒以上。何を食べるか迷ってしまいますが、まずはこれを押さえておけば間違いなし！

• 大腸包小腸（もち米ソーセージ）
  ソーセージを、さらにもち米でできたソーセージで包むという台湾名物。しっかり味で食べごたえあり！
• 魯肉飯（ルーローファン）
  甘辛く煮込んだ豚肉をごはんに乗せた、台湾人のソウルフード。小さな器で出されるので、食べ歩き中にぴったり。
• 蚵仔煎（オアチェン）
  カキ入りの台湾風お好み焼き。モチモチの生地と独特の甘辛ソースがクセになります。
• 臭豆腐（チョウドウフ）
  強烈なにおいで有名な発酵豆腐ですが、外はカリッと中はトロッと。勇気があればぜひ挑戦を。

【ローカル感がたまらない】食だけじゃない、遊びもある！

士林夜市は食べ物だけじゃありません。
地下にはフードコート、地上には雑貨屋・ファッション・ゲーム屋台がズラリ。射的や輪投げ、金魚すくいといった懐かしさを感じる屋台遊びも人気です。

さらに、ネイルやスマホケース、台湾風のアクセサリーを売る小さなショップも点在していて、買い物も楽しめます。夜市全体がひとつの大きな“お祭り”のよう。

【屋台での心得】地元流の楽しみ方

屋台初心者でも安心して楽しめる士林夜市ですが、いくつか覚えておくと便利なポイントがあります。

• 現金は小銭で用意（クレカ不可な屋台が多い）
• 基本は立ち食い or 歩き食べ（ゴミは分別して捨てましょう）
• 人気屋台は列がヒント！（地元民が並んでる屋台＝信頼の証）
• メニューは写真や漢字をヒントに！（「豚＝猪」「鶏＝鶏」など覚えておくと安心）

ちょっとした中国語の単語を覚えていくと、屋台のおばちゃんとのやりとりもグッと楽しくなりますよ。

【おわりに】屋台こそが台湾の“本当の味”

士林夜市を歩けば、台湾の人々がどれほど食に情熱を持っているかがよくわかります。豪華なレストランでは味わえない庶民の味とにぎわいこそが、旅の醍醐味。ひとくち食べては歩き、またひとくち…という贅沢な時間が、きっと記憶に残るはずです。

台湾に行くなら、夜市に行かないなんてもったいない。ぜひ、お腹を空かせて「士林夜市」へ出かけてみてください！